「SAKE DIPLOMAを受験しようか迷っている」という声は私のところに沢山集まってきます。この記事では「私も合格出来るかな?」「いつ頃から勉強を始めればいいの?」など、よくある疑問にお答えしていきたいと思います。
SAKE DIPLOMAの難易度は? 合格率の捉え方
ここは恐らく一番興味があるところですよね。参考までに2024年のSAKE DIPLOMA受験生全体の最終合格率は38.6%です※。2023年は35.2%、2022年は42.7%ですので、年によって多少増減はありますが、40%前後と考えて良いかと思います。
※出典:日本ソムリエ協会公式ページ
ここだけ見ると新司法試験と同じくらいなので「かなり厳しいな!」という感想のかたもいらっしゃると思いますが、SAKE DIPLOMA試験は司法試験と違い独学で勉強している方もそれなりに含んでいます。
スクールなどでしっかりと正しい対策した方の合格確率は上記の数字よりもかなり高くなります。
正確に計算は出来ないのですが、倍くらいにはなるんじゃないかと思います。
なので、全体合格率の数字だけを見てあまり怖がらないようにしてくださいね!
細かい試験日程などは日本ソムリエ協会の公式ページでより正確にご確認いただけますので、ここでは割愛します。
業界未経験・忙しい社会人や主婦でも本当に大丈夫?
安心してください✨
よく「日本酒のプロが受ける試験なんでしょ?」なんて聞かれますが、私のクラスはむしろ業界未経験の方やワインがお好きで日本酒はあまり飲まないという方も多くいらっしゃいます。
そして、特に不利という印象はなく、皆さん着実に実力を伸ばして合格されています✨
また逆に酒蔵や酒販店、飲食店などいわゆるプロの方も多くご受講頂いています。
プロならクラスを受講する必要ないんじゃない?と思われるかもしれませんが、実際はそんなことありません。
一言に日本酒(焼酎・泡盛も範囲)といっても、定義分類から製造・歴史・産地と幅広い知識を扱いますので、専門分野以外はやはり勉強する必要があります。
また、忙しいという点についても安心していただければと思います。
私が担当した方の中には本当に忙しいという方は沢山いらっしゃいますが、効率的に対策することで、しっかり合格を手にしていますよ!
(宣伝的になりますが、忙しい方は特にいつでもどこでも動画やオンライン問題集で復習が出来るアカデミー・デュ・ヴァンのフォロー体制はかなり良いと思っています。)

ここは受験体験記を読むとわかりやすいね!
合格に必要な勉強時間や学習量の目安
勉強時間や学習量は人によって全然違うというのが大前提ですが、参考までに私が講師を務めるアカデミー・デュ・ヴァンのカリキュラムをベースに私の想定をお伝えしたいと思います。
【一次試験対策】
本講座(全12回)・予習復習・問題演習に必要な時間をざっと計算すると、1日30分の勉強を4か月間続けるイメージかと思います。オンライン練習問題の正答率を見ながらペース調整をしていきましょう。
忙しい方は通勤時間やスキマ時間にオンライン教材を活用するなどの工夫で勉強時間を確保しています。
(独学の場合はこの2~3倍を想定しておくと良いかと思います。)
【二次試験テイスティング対策】
引き続き1日30分のテイスティング練習を2か月続けるというイメージかと思います。
アカデミー・デュ・ヴァンの受講生は一次試験対策の講座からすでにテイスティング練習もしっかりしていますので、その延長でより精度を高めて仕上げていきます。
(独学の方や二次対策シーズンから通学を始める方は2倍やる位のつもりで追いかけるのが良いと思います。)
【二次試験論述対策】
また、二次試験ではテイスティングの他に20分間の論述試験があります。
論述では一次試験で培った知識がベースになりますので、一日数分でも良いので座学知識の復習を行うとともに、論述向きに整理し文章化する練習も必要になってきます。
いつから始めれば間に合う?
アカデミー・デュ・ヴァン受講生の受講スタート時期は下記のようなパターンです。
A. 3月の基礎速習講座から受講スタート
→日本酒初心者の方やお忙しい方はここからスタートしておくと安心
→半分弱の方がここからスタートされます。
B. 4月の受験対策講座(本講座)から受講スタート
→一般的なスタート時期かと思います。
C. 8月のテイスティング集中講座から受講スタート
→やや少数派。一次試験を独学でクリアして二次から通学するパターンです。

実はもっと早い前年10月のSAKE検定スタートという
パターンも人気です😉✨
SAKE検定→SAKE DIPLOMA合格の体験記はこちら
Cの場合、2つの面で後れをとってしまいがちです。
①テイスティングの面で基礎の構築が遅れる
②知識の面で理解が不足し、択一で正解できても論述が弱点になる
独学の場合は、上記を参考にご自身がモチベーションを保てる限りで長い勉強期間を確保していただくと良いと思います。
(3月スタートなら7か月位の期間になりますので、一人でモチベーションを保つのはそこそこ大変かと思います。勉強仲間をつくるのが良いかも。)
独学だけで受かる?講座は必要?【本音で比較】
私は講師の立場ですので「独学はやめた方が良いよ!」なんて言うと自分の利益のために言っていると思われてしまいそうですが…💦
実際のところ、ここまででもちょこちょこ触れているように、独学にはいろいろなデメリットがあるのです。
①知識の理解
SAKE DIPLOMA試験は知識量というよりは理解することに難しさがあります。
特に日本酒の醸造は非常に複雑なので、独学では理解できない方も多いです。
仮に試験に受かったとしても、正確な理解が出来ていないと活用が難しくなってしまい、非常にもったいないです。
資格だけでなく実力が欲しいという方は迷わず受講されることをお勧めします。
②テイスティング
テイスティング試験はソムリエ協会の表現手法に沿って解答する必要があります。
そのため、プロの方などでご自身のテイスティング表現が確立されていても、試験に合致するとは限りません。
しかも、この表現手法はテキストにはほとんど書かれていないのです。
スクールでは講師が過去の模範解答と専門知識をもとに整理してお伝えしているので、合格を目指すのであればこれを活用しない手はありません。
独学かスクール通学かで迷ったかたの受験体験記まとめ
失敗してしまう人の典型パターン
勉強量が足りないというパターンやケアレスミスパターンは当然として、他にも失敗してしまうパターンがあります。
1.自分を貫きすぎるパターン
一般的には自分を貫くのは良いことでもあるのでなかなか言いにくいのですが、日本酒やワインを良く飲まれていてご自身のテイスティング手法が確立されて方の中には、講師の手法を受け入れられない方もいらっしゃいます。
結果試験で失敗してしまうということもありますので、少なくとも試験期間中は一度まっさらにして取り入れてみるのが良いかもしれません。
2.迷いすぎるパターン
様々なスクールや講師について、その結果混乱してしまうという方もいらっしゃいます。
私個人としては様々な講師の講義を聴くこと自体は良いことだと思っています。
ただ出来れば、自分の中の基礎が確立され、ノウハウの取捨選択を自分で判断できる段階になってからがベターかもしれませんね。
2次試験(テイスティング)はセンスが必要?
SAKE DIPLOMAのテイスティングに才能は必要ありません。
特にナミサトクラスでは感性に任せるのではなく、試験で求められる要素を段階的に習得していく独自の理論に従ってトレーニングしていきます。
「才能」というと生まれつきのものですし「感性」というのは磨き方も不明確になりがちですが「理論」は学ぶことが出来ます。
着実に理解が進んでいくのは楽しいですよ✨
もちろん理論ですべてが説明できるわけではなく、最終的には感性を磨く段階に入っていきますが、それはSAKE DIPLOMA試験をパスした先にあると思っています。
試験の先もまだまだレベルアップできると思うとワクワクしますよね!
才能について不安があった方の合格体験記まとめ
最後に:迷っているならやってみましょう!「準備を始めた人」から合格していきます
もっと知りたい方や、背中を押してほしいという人は「SAKE DIPLOMA無料説明会」が開催されていますので、そちらも是非ご活用ください😉



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