【保存版】日本酒入門資格はどれを選ぶべき?SAKE検定・日本酒ナビゲーター・WSET SAKE level1を日本酒専門講師が徹底比較

J.S.A. SAKE検定

日本酒について知りたいというニーズは年々高まってきていますね!
とはいえ、いきなり日本酒講座に通ったりするのはなかなかハードルが高いという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、一日完結で体系的に学べる入門資格を日本酒講師の立場からご紹介したいと思います。
やってみるとものすごく楽しいですよ✨

今回比較する3つの日本酒入門資格

J.S.A. SAKE検定
JSAとは日本ソムリエ協会の略です。
この資格からステップアップする場合はJ.S.A. SAKE DIPLOMAという資格に進むのが一般的です。
SAKE検定からSAKE DIPLOMAにステップアップした方はソムリエ協会の会報誌で紹介されることがあります。

SAKE検定公式ページのリンクはこちら
SAKE検定からSAKE DIPLOMAにステップアップした方の体験記はこちら
2026年の開催は5/17(日)・5/18(月)、10/7(水)・10/10(土)の4日程を予定しています。

■SSI 日本酒ナビゲーター
SSIは「唎酒師」の認定団体ですので、こちらの場合は唎酒師にステップアップするのが一般的です。
日本酒ナビゲーターから唎酒師へのステップアップは割引があります。
利酒師は資格取得費用がネックという方も多いので、これを活用するのも良いですね!

日本酒ナビゲーターの公式ページはこちら

■WSET LEVEL1 AWARD IN SAKE (WSET SAKE LEVEL1)
WSETはイギリスの酒類教育機関です。特にワインにおいては世界的な権威で、日本での知名度も徐々に高まってきています。この資格からステップアップする場合はWSET SAKE LEVEL2、WSET SAKE LEVEL3というように上がっていくのが一般的です。

WSET SAKE LEVEL1 講座案内ページはこちら

ナミサト
ナミサト

ソムリエ協会 会報誌への掲載者は
私のクラスが全国で一番多いんですよ😉✨

講義内容・勉強量・試験方式の比較

資格名講義試験テイスティング
J.S.A. SAKE検定90分
日本酒・焼酎の基礎
3択50問 40分
70%正解で合格
なし
(講師の自主開催はあり)
SSI 日本酒ナビゲーター講師による独自設定なし
講師による独自性あり
WSET SAKE LEVEL1約6時間
英語/日本語 選択可能
4択30問 45分
70%正解で合格

国際基準テイスティング

J.S.A. SAKE検定は90分という時間の中で、日本酒だけでなく焼酎・泡盛との比較も含めて非常に充実した内容の講義になっています。これらを比較しながら学ぶことで、理解度は非常に高くなります。

SSI日本酒ナビゲーターは担当講師や回によって内容にかなり違いがありますが、担当講師はカリキュラム構成等について教育を受けた「日本酒学講師」ですので、どの回でも楽しめるかと思います。
※最近では日本酒ライフスペシャリストという、楽しむことを重視した資格もつくられています。

WSET SAKE LEVEL1は約6時間としっかりと時間をかけて学びます。次の項目で触れる開催場所や取得費用との兼ね合いはありますが、入門からしっかり学びたいという方にはこちらが良いですね。

ナミサト
ナミサト

入門は担当講師も沢山いるから
講師選びも重要になるね!

開催時期・受講料の比較

資格名開催時期・会場取得費用
J.S.A. SAKE検定5月頃に2回、10月頃に2回
全国一斉で行われます。
11,000円
SSI 日本酒ナビゲーター毎月全国の各講師が自由に開催
しています。
10,000~18,000円が相場
(講師による)
WSET SAKE LEVEL1イギリス本部に認定された
各スクールが日程を設定。
35,200円


J.S.A. SAKE検定は5月頃と10月頃で開催されます。
開催時期が限られますし、2か月前に募集開始し1か月前には申し込み締め切りになってしまうので、一か月しか申し込み期間がないので、興味がある方は募集時期をチェックしておく必要がありますね。
ただ、平日と土日の両方で開催されますし、多くの都道府県に会場が設定されますので、その点では受講しやすいですね。

SSI日本酒ナビゲーターは開催日や会場の選択肢の多さでは一番です。思い立った時にすぐに参加できるというメリットは入門講座としてはかなり大きいですよね。
ここからに唎酒師にステップアップする試験も毎月行われているので、ステップアップも含めてスムーズに学べます。

WSET SAKE LEVEL1はイギリスのWSET本国に認められた認定校が開催しますが、そもそも日本にある認定校が多くないため、選択肢としては少し限られてしまうかもしれませんね。
ただ、国際的に認められたスクール・講師が講義を行いますので、きっちりしている印象があります。

結論 ― どれを選ぶべきか?

「一日で体系的に日本酒を学びたい」という入門資格の目的は、ここでご紹介した三つの資格いずれも達成できます。
あとは目的によってどの入門資格を選ぶのが最適かというのが変わってくるかと思います。

【思い立った時に気軽に受講したい】
この場合は開催日が近い可能性が高いSSI日本酒ナビゲーターがマッチする可能性が高いですね。
思い立った時期によっては、J.S.A. SAKE検定やWSET SAKE LEVEL1も選択できるかもしれません。

【しっかり知識を得たい】
3つの資格の中で圧倒的に講義時間が長いのがWSET SAKE LEVEL1ですので、予算や会場の都合が合うようであればこれがよいと思います。
J.S.A. SAKE検定は日本酒と同じ「國酒」として国が大切にしている焼酎・泡盛を比較しながら進めることで、理解が深まる独自構成になっていますので、これも非常にオススメです。
(焼酎や泡盛には関心がないという方もいらっしゃいますが、それでもやる意味があると思います)

【国際的な感覚を身に着けたい】
WSET SAKE LEVEL1は日本酒の資格でありながら、イギリスの教育機関が主導する資格ですので、国際的な視点が最も色濃いです。
また、英語版を選択することもできますので、英語で日本酒をどのように表現すれば良いかということも学べます。
J.S.A. SAKE検定もソムリエ協会前会長の田崎信也氏が世界に通じる日本酒の表現等を意識して立ち上げたSAKE DIPLOMAの初級にあたるものなので、こちらもとても良いです。

【試験が心配】
日本酒入門講座に試験があるとプレッシャーになってしまうという方は、試験がないSSI日本酒ナビゲーターが良いと思いますが、J.S.A. SAKE検定WSET SAKE LEVEL1も試験自体は落とすような試験ではなく、難易度も易しい択一式試験なので、まったく心配はいりません。

【長期的な学習を意識したい】
入門の日本酒資格の先に上級資格が用意されているのはどの資格も共通しています。
上級資格の学習時間はそれぞれに違っています。

資格対策講座本試験取得費用
J.S.A. SAKE DIPLOMA
(J.S.A. SAKE検定の上級)
3~4月頃スタート
一次 4~5か月
二次 2か月前後
※JSA主催講座はなし
年に一度
(全国の指定会場)
一次試験 7月~8月
二次試験 10月頃
会員受験料:28,600円
一般受験料:37,800円
※CBT2回受験価格
認定登録料:20,950円
SSI 唎酒師
(SSI 日本酒ナビゲーターの上級)
毎月開催
一日完結
毎月開催
オンライン可
受験受講料、認定料、入会金、初年度年会費 
合計119,900円
WSET SAKE LEVEL2
英語/日本語
3日間集中講座もしくは3か月講座年に数回 
一日で択一のみ
受講・受験料
合計約10万円
WSET SAKE LEVEL3
※2025年現在英語のみ
4日間集中講座もしくは5か月講座年に数回
一日で択一・記述・テイスティング
受講・受験料
合計約10万円


上級資格についてはまた別記事を用意したいと思いますが、長期に学ぶことを想定した場合、J.S.A. SAKE検定→J.S.A. SAKE DIPLOMAという流れがオススメです。
英語での学習が可能な方はWSET SAKE LEVEL2→WSET LEVEL3という流れでも長期学習が可能です。

SAKE DIPLOMA受験体験記まとめ記事はこちら

ナミサト
ナミサト

入門と上級を両方やる講師(私のような)
を選ぶと一貫した学習ができるね😉✨

まとめ

ここまで3つの団体が主催する日本酒入門講座を比較しながらご紹介してきました。
いろんな情報が出てきましたが、最終的にはあまり悩まないことも必要だと思います。
一番大事なのは一歩踏み出してみることです。
百聞は一見に如かずといいますが、やってみると事前の情報収集とは比較にならないくらいいろいろなことが見えてくると思います。

そこからは楽しさが加速度的に増していくステージに突入しますので、資格内容や担当講師のフィーリングが合いそうなものを選んでいただければと思います。
皆様のこれからの日本酒ライフが素敵なものになりますように😉✨


コメント

タイトルとURLをコピーしました