金融機関 伊藤嘉洋さん 【SAKE DIPLOMA & SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL受験体験記】

SAKE DIPLOMA合格体験記

2025年青山クラスの伊藤さんがSAKE DIPLOMAと英語版のSAKE DIPLOMA INTERNATIONALのダブル合格をされましたので、合格体験記を書いていただきました✨
伊藤さんはSAKE検定も受けてくださり、基礎速習講座・本講座と基礎を徹底修得した上での安定感ある合格でした!
実力できっちり合格したい方、英語版とのW受験をお考えの方の参考になるのではないかと思います!

自己紹介

銀行の国際部門で長く営業を担当しております。出身は静岡県浜松市で実家は料亭です。語学をライフワークとしており、通訳案内士の資格(英、中、西)を保有しております。趣味は写真(水中、花、風景等)と運動(テニス、ズンバ、スキューバダイビング等)です。お酒の資格ではワインエキスパートを2004年に、SSI(日本酒サービス研究会)認定きき酒師の資格を2005年に取得しました。

受験の動機

仕事関連のパーティーや接待で海外の顧客から日本酒について質問を受けるのですが、なかなかうまく回答できず、日本酒の知識を増やすために受験を決意しました。また、実家が料亭で日本酒も扱っており、日本酒について詳しくなりたいことも動機の一つです。2024年にINTERNATIONALのみ受験しましたが、自己学習のみで準備期間も短く不合格となりました。今年は効率よく合格に必要な知識とスキルを身に付けたく、アカデミー・デュ・ヴァンに通学することとしました。

受験準備期間

実は今年の1月に父が亡くなり、相続対応や法事にかなりの時間を割くことになりました。受験は来年に延期することも検討しましたが、すでに昨年12月に講座を申し込んでおり、日本酒が好きだった父への恩返しになるかもしれないと考えて予定通り受験を決意しました。

3月よりSAKE DIPLOMAの基礎講座4月より本講座8月よりテイスティング集中講座に毎週土曜日の午後に青山校へ通学しました。いずれも並里先生のクラスでした。授業はできる限り予習と復習をしっかりやりました。わからないことはすぐに先生に聞くようにしました。また、自分は資格試験については徹底した問題演習により知識を定着させることを以前から重視しており、5月初め頃から勤務前の時間にスクールの演習問題をこなし、間違えた問題はノートにまとめて繰り返しレビューをしました。幸運にも業務の半分は在宅勤務なので時間を効率的に使えました。インプット以上にアウトプットが重要だと思います。本当に自分は理解しているかを常に問いかけました。

INTERNATIONALの筆記試験対策を行いつつ、一次試験合格後はテイスティングと論述に集中しました。テイスティングでは自分の思い込みで間違えることも多々あり、先入観なしで取り組む重要性を感じしました。特にアル添と焼酎(麦と米)には最後まで苦しみました。試験一か月前からは先生に典型的な銘柄を紹介してもらい、とくかく毎日トレーニングを続けました。もちろん直前の単発講座には極力申し込みました。模擬テイスティング講座は合計4回出席しました。スクールの焼酎小瓶セット日本酒テイスティングセットも取り組みました。テイスティングはこれまで蓄積したノウハウをまとめて読み返しました。論述は時間との闘いになるので予想されるテーマを200字で重要なキーワードを記載することに集中しました。余談ですが、焼酎のテイスティングは当然ながらストレートです。トレーニングの前半は吐き出していましたが、後半はもったいないので全部飲んでしまいかなり酔ってしまいました。今も焼酎はストレートで飲んでおり、試験対策の思わぬ副産物となりました。

大切だと思ったのは一次も二次も試験の傾向を知ることと適切な解答テクニックを知ることです。特に過去の出題傾向をしっかり理解しておくことは重要だと思います。スクールの授業でこの点をしっかり把握できたのは大きな収穫でした。テイスティングは6アイテムにおけるコメントの整合性と自分の感性で適宜修正して正解に近づけるものと納得しました。論述はテイスティングのミスをカバーする得点源なので真剣に取り組みました。

スクールの授業はとても新鮮で先生やクラスメートとの交流も楽しかったです。やはり日本酒という共通の趣味があったからだと思います。飲み会もできるだけ参加して楽しい一時を過ごすことができました。

SAKE DIPLOMA INTERNATIONALについて

同時にINTERNATIONALも準備が必要なため、昨年自ら作成した単語集をアップデートし、英文テキストを読み込み、各章の重要事項をまとめました。普段使っているビジネス及び金融の英語ではお目にかかれない単語がたくさんあり結構大変でしたが英語力を高めることができました。INTERNATIONALの筆記試験は四択ではなく、記述式なので人名など固有名詞も正確に書けるように注意しました。年のせいか記憶力が悪くなっており、暗記には苦労しました。

SAKE DIPLOMAとINTERNATIONALのダブル受験の場合は日本語版テキストと授業でしっかりと基礎を固めて英語のテキストに進むのがいいかと思います。内容はほぼ同じなのでINTERNATIONALにも応用できます。両試験の出題形式の違いをしっかりと理解した上で、英語版テキストに進み、単語や表現方法を覚えていくのが効果的だと思います。筆記は4択ではないので正確に書けることが重要です。テイスティングはほぼ同じなので英語のハンディはあまりないと思います。一方論述は英文を書くことに慣れていないと大きな差がでるので慣れている人は問題ないですが、そうでない人は限られた時間でコンパクトに英文を作成する練習が必要かと思います。

受験当日

一次試験は7月下旬と8月上旬に続けて受験しました。前日は程よく晩酌をして、しっかりと睡眠時間を確保することを心掛けました。しっかり受験対策をしたので、自信はありましたが、これまでにないような細かい内容が出題されており、正直あせりました。特に地理の問題が多く、見たこともない川の名前が数題出てきて驚きました。1回目で合格しましたが、INTERNATIONALの試験まで筆記対策をする必要があるため2回目も受験して合格しました。2回目の方が素直な問題が多かったと感じました。A判定での合格は実現できなかったのが少し残念でした。

二次試験はINTERNATIONALの翌日で同じ場所だったので安心でした。クラスの仲間に会えたので緊張感も減りました。とにかく落ち着いて先入観なく自分の感覚を重視することで集中しました。指定された選択肢の数が複数あることに驚きましたが冷静でした。いつもの手順に従って進めていきました。ある程度自信をもって日本酒4アイテムと焼酎2アイテムを分析することができたと感じました。論述もほぼ想定内かつ自分で作成した内容が出たため、しっかりと論回答することができたと思います。

INTERNATIONALは2度目でしたので場の雰囲気も分かりました。筆記試験は時間配分は問題なかったですが、答えを書かせるタイプなので神経を使いました。やはりSAKE DIPLOMAの一次試験と比べると出来は悪かったようで、少し不安になりました。テイスティングはSAKE DIPLOMAの内容とほぼ同じであり、選択肢もほぼ同じ配列だったので問題はなかったです。論述は2問でしかも比較的オーソドックスなテーマだったのでしっかりと説明することができました。毎日仕事で英語を使っているので単語と表現さえ押さえれば作文は時間的にも問題なかったです。

今後の活動

やっと受験のプレッシャーからも解放され、嬉しい限りです。今後はできるだけ多くの銘柄を試飲すると同時に全国の酒蔵を訪問して見識を広げたいです。まずは自宅のある千葉県と実家のある静岡県の酒蔵訪問をしたいです。また、洋の東西を問わず、日本酒にゆかりのある方々とのネットワーキングを進めたいです。身近なところでは大学生の息子と娘に日本酒の素晴らしさを伝え、自らも奥の深い日本酒の世界を大いに楽しむことから実践したいです。

日本酒の試験も終了したので、1年間中断していたフランス語と韓国語の語学試験チャレンジを再開する予定です。定年後には自分のライフワークの語学と日本酒を組み合わせた活動ができればと思います。具体的にはこれまで積み上げてきた国際経験並びに語学力をベースにして、通訳案内士の資格も活かしつつ、インバウントの方々の日本酒をはじめとする日本文化への理解に貢献するのが夢です。

以上

ナミサトより

伊藤さんはご自身の勉強の仕方も確立されていて、なおかつ私のおすすめのテイスティングトレーニングもまっすぐに実践してくださり、狙い通りの成果を上げていらっしゃったのが印象的でした。

英語・中国語・スペイン語・フランス語・韓国語・日本語が話せるというの大尊敬ですね😲
そうした方がインバウンド向けに活躍してくれたら本当に心強いです✨
今後ともどうぞよろしくお願いいたします😉✨

写真は「お燗基礎講座」で燗付けをする伊藤さん

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