2024年オンラインクラスの坂本さんが合格体験記を書いてくださいました!
坂本さんはオンラインを上手に活用してご自身のペースで勉強しつつ、リアルのイベントや少人数テイスティング会などにも積極的にご参加いただきました。
お仕事や家事育児等で決まった曜日時間に通学するのが難しい方などは参考になるのではないかと思います!
自己紹介
中学・高校の教員(理科)、アロマテラピーの講師として働いています。
2022年にJ.S.A.ワインエキスパートに合格してから、ワインや日本酒を扱うショップで販売のアルバイトも始めました。
受験の動機
アロマテラピーの講師を続けるうえで、もっと自分自身の『アロマの世界』を広げたいという思いがありました。お酒を飲むことが好きだったので、「アロマといえばワインだ!」と、まずはワインの資格であるワインエキスパートの試験を目指しました。アロマテラピーで使用する精油は、原料の植物の香りそのものを抽出したものです。ワインも同じだと思っていましたが、ワインの香りは原料のブドウに由来する香りだけでなく、発酵や熟成に由来する香りが足されて複雑になっていくということを知り、アロマの世界が広がりました。そしてワインをより楽しめるようになったので、他のお酒についても学んでみたくなりました。「日本で生まれ育ったのだから、日本酒について学んでみたい!」と思ったということと、日本酒造りに重要な『菌類』(きのこや麹・酵母)が好きだったということが、SAKE DIPLOMAを受験しようと思ったきっかけです。
一次試験対策
並里先生の「J.S.A. SAKE DIPLOMA 受験対策講座(ライブ配信)」を受講しました。
SAKE DIPLOMAを受験するにあたり、日本酒についての知識がほとんどなかったので、独学ではなく、J.S.Aソムリエ・ワインエキスパート受験対策講座を受講したアカデミー デュ ヴァンで学ぼうと決めていました。娘の高校受験と重なり忙しくなりそうだったので、全ての回を通学で受講することは難しいと考えてオンラインのクラスを選びました。
受験対策講座を受講すると利用できるオンラインの練習問題はデジタルの教材が苦手な私の頭には全く入ってこなかったため、単元ごとにA4の紙1枚に収まるよう覚えるべきことをまとめました。練習問題を解いてわからなかった問題は、まとめた紙のどこに書いてあったかを確認し、線を引いたり印を付けたりしました。1枚の紙にまとめることで頭に入り、練習問題で何度もできなかった問題は印が増えていくのでひと目でわかります。なかなか正答率は上がりませんでしたが、「試験直前の1時間は、余裕がある時期の5時間分に相当するはず!!」と自分に言い聞かせ、ギリギリまで諦めずに練習問題を解き、繰り返し復習をしました。この紙は二次試験にも持って行き、直前の確認にも使いました。
二次試験対策《テイスティング》
受験対策講座がとてもわかりやすかったので、一次試験が終わった後、並里先生の「二次試験対策 テイスティング集中講座(ライブ配信)」を受講しました。
「二次試験対策 清酒・焼酎の成分」の講座は通学のみだったので、青山校で受講しました。アロマテラピーで香りの成分として知っているものもありましたが、単体で香りを嗅いだのは初めてでした。テイスティングをするうえでキーとなる香りの成分を知ることができ、日本酒・焼酎だけでなくワインのテイスティングやアロマテラピーでも活かせる貴重な体験となりました。
焼酎は「二次試験対策・焼酎20種類小瓶セット」を購入し、解説動画を見ながら勉強しました。苦手なもの、自信のないものは瓶に残った焼酎の香りを繰り返し嗅いで、二次試験当日の朝まで確認を繰り返しました。
アルコール度数は焼酎の原料によって感じ方が変わってしまい、わかりにくかったので、味や香りのないウォッカを使って、20度、25度、30度、35度、40度の溶液を作り、口に含んで度数を当てるという練習をしました。
二次試験対策《論述》
「二次試験対策 論述講座・特訓編(ライブ配信)」を受講しました。講座内で先生が出してくださった問題例と、問題を作りやすそうなテーマをピックアップして200字以内で解答を作り、時間内に書く練習をしました。出題はされにくそうだけど自信がないというテーマに関してはキーワードを書き出して、見返すことで覚えた知識を忘れないようにしました。
講座受講後の感想
並里先生の講義は、とても丁寧な説明が印象的です。しっかりと理解しながら学ぶことができました。教本の内容よりも詳しく説明してくださることもあり、その内容を知ることで、より記憶に残りやすくなりました。特に「生酛」の説明は、菌類が好きな私にとって、また理科の教員としても、とても興味深く面白い内容でした。
毎回講義のあとに設けてくださる質問の時間では、受講生の質問にひとつひとつ答えてくだって、わかったつもりになっていたことも、皆さんの質問と並里先生の解説で気づけたことがたくさんありました。
オンラインでの授業は移動の時間をかけずに受講でき、開始時間に間に合わなくてもあとで録画動画を観ることができるので安心でした。復習がしやすいのも大きな利点です。自宅に小瓶で教材の日本酒を送ってもらえるので、少し残しておいて、終わってからもう一度テイスティングの練習をすることもできました。
ただ、受講生同士が話せる機会はほぼないので、心細さはありました。予定が合うときは、クラス会や酒蔵見学、テイスティング講座など、スポットで開講される講座やイベントなどになるべく参加するようにしました。並里先生の真面目でまっすぐなお人柄を知ることができましたし、一緒にSAKE DIPLOMA試験を目指す仲間と勉強の進捗について話すことができたり、昨年までに受験をした先輩方から試験の様子や勉強のコツなどを聞くことができました。勉強を続けるうえでとても励みになりました。どちらも参加することができて良かったです。
受験の感想
1次試験は4択だったので多少うろ覚えでもなんとか合格することができましたが、2次試験が大変でした。
本番のテイスティングでは緊張で香りも味もわからず焦るばかりで時間が過ぎてしまい、焼酎は5分間で2種類を判別しなければなりませんでした。比較的得意だと思っていたアルコール添加のお酒を外し、論述試験では昨年度出題されたため試験には出ないだろうと考えていた泡盛について問われてしまい、合格は難しいだろうとしばらく落ち込みました。
それでも合格することができたのは、テイスティングで特定名称やそれぞれの飲料についての設問をいくつか外してしまっても、テイスティング・コメントを大きく外さなかったことと、指定された選択数は絶対に間違えないようにしっかり確認をしたこと、論述問題では多少文章がおかしくても知っているキーワードをできるだけたくさん書いたことが点数につながったからではないかと思っています。
試験対策講座で先生からアドバイスがあったことだったので、受講しておいて良かったと思いました。
受験を終えて
SAKE DIPLOMAを目指して良かったことは、体系的に日本酒について学ぶことができ、何倍もの楽しみかたができるようになったことです。なんとなく美味しく飲んでいただけの日本酒でしたが、飲む前に予想する楽しみ、飲んでみて香りや味わいを知る楽しみ、どのように造られたのだろうと考える楽しみができました。主要産地のプロフィールを覚えたことで、各地で造られる日本酒を飲むことがますます楽しくなり、旅行の楽しみも増えました。
SAKE DIPLOMAの勉強をしている期間は日本酒ばかり飲んでいたのですが、試験が終わって久しぶりにワインを飲んでみると、香りや味わいをより豊かに感じられるようになっていて、ワインの楽しさも広がりました。
これからも勉強を続けて、講師としての仕事にも活かすことができたらと思っています。
ナミサトより
単純に日本酒・焼酎というジャンルに足を踏み入れて世界が広がっただけでなく、アロマ・ワインや講師といったご自身のもともとの世界も相乗効果で豊かになっているとのことで、とっても嬉しいです✨
坂本さんは幅広いお仕事でご多忙ながら合格後も少人数テイスティング講座のリクエストをしてくださっていて、その勉強熱心さも素敵ですね😊
本職の教員でいらっしゃいますので、是非ソムリエ協会公認のSAKE検定講師としても活躍してほしいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
並里直哉

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